部屋の広さとオゾン発生器の効果

オゾン発生器は業務用の持ち運べるものから、工場などで使われる大型のものまであります。

オゾン発生器の仕組み

器械でオゾンを発生させる方法には3種類あります。
一番目は、紫外線発生器を使い空気に紫外線を照射して空気に含まれる酸素からオゾンを発生させる方法です。
二番目は、水を電気分解して、水素と酸素とオゾンを発生させる方法です。
三番目は、空気に高電圧の電気を放電して空気に含まれる酸素からオゾンを発生させる方法です。
紫外線発生器を使う方法は紫外線による殺菌も併せて行えることから、強い殺菌作用を求められる場合に使われます。
水を電気分解する方法は、オゾンが酸素より10倍水に溶けやすいことからオゾンを含んだオゾン水を作るときなどに使われます。
放電によるオゾンを発生させる方法はオゾン生成用に開発されたセラッミックプレートに電気を流す方法が手軽なため、一般的な部屋の消臭などに使われ、可搬型の小型製品も多く開発されています。

部屋の広さと実際の容積

オゾン発生器を使用する場合はオゾンを消臭や殺菌効果のある濃度にするために、オゾン発生器からのオゾン発生量の他にオゾン発生器を使用する部屋の広さについても面積ではなく、立体的な容積を知っておく必要があります。
私たちが生活している部屋の実際の容積は関東地方の伝統的な日本家屋では以下のようになります。
3畳の場合、床の短辺1.7m×長辺2.6mで床面積4.4㎡、天井高さ2.7mの場合の容積は11.9㎥です。
4.5畳の場合、床の短辺2.6m×長辺2.6mで床面積6.8㎡、天井高さ2.7mの場合の容積は18.3㎥です。
6畳の場合、床の短辺2.6m×長辺3.5mで床面積9.1㎡、天井高さ2.7mの場合の容積は24.6㎥です。
8畳の場合、床の短辺3.5m×長辺3.5mで床面積12.3㎡、天井高さ2.7mの場合の容積は33.1㎥です。
10畳の場合、床の短辺3.5m×長辺4.4mで床面積15.4㎡、天井高さ2.7mの場合の容積は41.6㎥です。
12畳の場合、床の短辺3.5m×長辺5.3mで床面積18.6㎡、天井高さ2.7mの場合の容積は50.1㎥です。
15畳の場合、床の短辺4.4m×長辺5.3mで床面積23.3㎡、天井高さ2.7mの場合の容積は63.0㎥です。
18畳の場合、床の短辺5.3m×長辺5.3mで床面積28.1㎡、天井高さ2.7mの場合の容積は75.8㎥です。
天井の高い洋館の場合は容積がこれより大きくなりますし、マンションで天井高が低い場合は容積が少なくなります。
特に注意する必要があるのは団地間と呼ばれるサイズの小さな畳を採用したマンションの場合で、面積も5%程度小さくなります。

部屋の容積に合わせたオゾン発生器の性能

平均的な六畳間の体積は25㎥(立方メートル)なので、部屋の中を0.1ppmのオゾン濃度にするには、1/20グラム/hすなわち50mg/hになりますが、実際にはオゾンは空地中で他の物質との反応などで減少します。
また、オゾンは木造家屋などでは隙間からの流出もありますので、0.1ppmを維持するにはその倍である100mg/h以上の発生が必要になります。
しかしこの0.1ppmというのは人間などに無害な濃度となりますので悪臭の元となる細菌を死滅させたりゴキブリなどの害虫を退治するには0.5 ppmから1 ppmなどこれ以上のレベルが必要になります。
これらを考えると悪臭を徹底的に対策するための業務用オゾン発生器の共存発生レベルは6畳程度の部屋に使用するものとしても、1時間あたり1gすなわち1,000ミリグラム以上の性能が要求されます。
実際、業務用として発売されているオゾン発生器は1時間あたり3gから10g程度のオゾンを発生する機器も販売されています。
また、工場など広い場所で使うためにはさらに大きなオゾン発生容量を確保した固定型の機器もあります。

家電のオゾン発生器はものすごく狭い部屋でも無害

各種発売されている業務用のオゾン発生器と対照的に、大手家電メーカーが販売している家庭用の単独オゾン発生器はほとんどありません。
これは、使用する部屋の体積とオゾンの効果が密接に関わりあるため、ある程度の広さである8畳や10畳以上の木造の部屋でゴキブリなどの害虫を退治するほどの高濃度オゾン発生器を人間がいる環境で使うと、健康被害を与えてしましまうからです。
家庭用品は安全性が第一に求められる商品なので、販売される商品は使用が想定される場所よりも狭くて密閉されている場所、例えば風呂場などで使われても人間に害がないレベルのオゾンでなければなりません。
もしも、オゾン発生器を使う場所に人間や子供などがいてオゾンを吸い込んでしまうことや、スイッチを切り忘れたりタイマーが故障したりして24時間稼働した場合にもペットなどに害を与えることを防ぐ必要があります。
このため、オゾンの発生レベルをトイレなどの密閉された狭い場所で24時間つけっぱなしにしてしまっても安全なレベルに抑える必要があります。
しかし、そのレベルまでオゾンの発生を抑えると消臭効果はもとより、ゴキブリの殺虫効果は全く期待できなくなります。
人間に無害であっても、消臭されたかどうか分からない程度の消臭効果では商品としての魅力が薄くなり宣伝もしにくいので、大量の販売が望めないため、大手家電メーカーからの製品化は無いのです。